【ブログ】春が嬉しいのはどんな冬を過ごしてきたか
佐賀・吉野ヶ里 体験 2018年3月30日三瀬の山はまだ梅が満開の時期ですが、鳥たちの歌が満ちて、やわらかな風がそよぎ、見上げたお月さまもゆっくりふくらんでいます。
みなさん、お元気ですか。寒さの厳しかった冬が夢のように去っていって、気がつくとぽかぽかの眩しい風景です。
少し前のことですが、今冬は我が家のまわりで70センチ!の雪が積もりました。たまご配達から夜に帰ってくると家まで辿り着けず、途中公民館でクルマを捨てて、深雪の夜道を歩いて帰りました。しんしんと降り積もる、真っ暗な音の無い山道を一人で歩いていると、昔の村人になったような不思議な気持ちになりました。
もちろん毎日の平飼い養鶏の作業も小屋は雪に埋もれて、井戸水のパイプは凍りつき、毎朝まず水タンクを鶏舎に運ぶことから始まりました。それでも鶏たちは元気に歩き回っていて、朝からエサくれ〜と騒いでおりました。
僕の敬愛する写真家 星野道夫がたしかこんなことを言っていた
「きっと同じ春が、すべての者に同じ喜びを与えることはないだろう。なぜなら喜びの大きさとは、それぞれが越した冬にかかっているからだ。
冬をしっかり越さない限り、春をしっかり感じることはできないからだ。それは幸福と不幸のあり方にどこか似ている」