【ブログ】相知の棚田水田見学とまきストーブを使った炊飯
唐津・呼子 体験 2018年11月22日2018年10月に唐津市相知町蕨野の公民館にて百武さんにそば粉クレープ作りと集落支援員の田中さんにかまどによる炊飯体験の指導をして頂きました。
【そば粉のクレープ作り体験】
そば粉のクレープ作り方は、そば粉や水などを混ぜて作った生地の元をフライパンに引いて薄く延ばします。片側が焼けたら、焦げないうちにひっくり返し、もう一方の面に火が通ったら、クレープ生地の完成です。
完成した生地にきゅうりや大根の漬物、レタスを巻いて、マヨネーズを好みの量をつけてそば粉クレープの完成です。
まずは、百武さんの方のお手本を見せていただきました。百武さんは手さばきがとても早く、あの速さは私たちにはまねできそうになかったです。
百武さんに言われたとおりにいざ作ってみると...生地を薄く延ばせなくて厚くなったり、焼き過ぎて固くなってしまったり、生地のひっくり返すときに生地同士がくっついてしまったりして上手くできませんでした。
しかし、2回目になると1回目とは違い、柔らかく、きれいな生地を作れるようになりました。
最後に焼き上げた生地に各々の好きな具材、調味料をのせて巻いたら完成です。
初めて食べたそば粉クレープは、自分たちで作ったこともあってかとてもおいしかったです。
機会があればまた、作って食べたいです。
【かまど体験】
作業は集落支援委員の田中さんが教えていただきました。
今回は、相知町で取れた棚田米をかまどで炊き上げました。
これまでに、ご飯をかまどで炊くことがなく、上手くできるかと不安になりましたが、
田中さんが丁寧に説明してくださり、失敗することがなく作業を進めることが出来ました。
田中さんの作業はとても速く、火加減も的確で私たちは圧倒されました!
私たちが普段の生活で使っている炊飯器はご飯を炊くのに一時間近くかかるのですが、かまどで炊くご飯は30分と短い時間で炊きあがりました。また、かまどの状態によっても炊き上がる時間は変わるそうです
炊き上がったご飯をおひつに入れると香ばしい香りがしました。
かまどで炊いた棚田米はいつも食べているご飯より甘くおいしかったです。
初めて食べたおこげはサクサクしていて、香ばしくておいしかったです。
【蕨野の棚田見学】
昼食を終えた後は、蕨野の棚田を見に行きました。
車で山を10分ほど登ると側道に車を止め、棚田を一望できる場所から棚田の説明をしてもらいました。
蕨野は大昔の噴火でできた岩が多く、それを積み上げて何十年もかけて棚田は作られたと聞きました。また、蕨野水田は高所にあるため気温が低く、麓で作られる米よりも先に植え付けても収穫は後になるそうです。そのため、手間と時間がかかるため値段は高くなると聞きました。
【そば畑の見学】
最後に田中さんとそば畑の見学をしました。場所は相知町の伊岐佐にあります。
平成13年度から始められたそうです。今までイノシシの被害があり収量が減っていたといわれていたのですが今年は24時間電気牧柵の電流を流していて何の被害もないそうです。今年の収量は台風の影響で昨年よりも少なくなると言われていました。
ちなみにこの場所にそば畑を選んだのは田中さんがバイクで道を通っている時に景色がとてもよかったことと、誰もその畑を使っていないということで始めたそうです。
【全体を通しての感想】
今回の研修は私たちにとって、とても思い出深いものとなりました。
初めて食べたそばクレープはとても印象に残りました。
また、初めての体験でとてもいい経験になりました。
最後に、百武さんが「棚田米を作る人が年々少なくなっている」と言われていたので、農業者の不足という現実的な問題も感じました。私たちはこの伝統的な棚田の景観を守っていかないといけないことも勉強しました。
投稿者:佐賀県立唐津南高等学校