佐賀県でできる”ライチの摘み取り体験”
2020年7月、佐賀県基山町にライチの観光農園がオープンしました。“珍しい体験が出来る”とあって、シーズン中はたくさんの方が訪れる人気スポットとなっています。
ここ「ミキファームきやま」は、宮崎県に本社を置く農業法人の有限会社ミキファームが運営しています。宮崎で大好評のライチ観光農園が佐賀でも楽しめるようになりました。福岡県など県外からもアクセスしやすい場所にあるので、観光に立ち寄りやすいという点でも人気を集めています。
楊貴妃も愛した果実の宝石
中国南部原産で、世界三大美女・楊貴妃が愛したことでも知られるライチ。実は、日本で食べられているライチは海外で生産され冷凍されたものがほとんどです。国産は全体の約1%しか流通しておらず、国産ライチが食べられる機会はとても珍しいのです。
農場長の中武常雄さんは「うちのライチは香りが高く、私たちは“大地の味がする”と言っているんです」と語ります。摘みたてのライチはかじった瞬間、芳醇な香りと豊富な果汁がジュワッと口に広がり思わずうっとり。20度近い糖度がありながら、ほのかな酸味もありスッキリした後味が特徴です。
観光農園を実現した“高い栽培技術”
「ミキファームきやま」には、1.1ヘクタールの敷地にビニールハウスが16棟あり、約600本のライチが栽培されています。ここでは、果実が大玉の品種「ジャカパット」が栽培され、ゴルフボール大の深紅のライチが鈴なりに実をつけています。
お客様に摘み取っていただくことを前提に育てられ、果実の形が悪いものや小さなものは取り除かれているので、どれをとっても“良いライチ”だと喜ばれています。 1年を通して、湿度と温度に細心の注意を払い、農薬はできるだけ使わずに育てられています。実はライチの栽培は難しく、誰もができるものではありません。
「ミキファームきやま」では、この道17年のベテランの農場長中武常雄さんが高い技術を活かしておいしいライチを育てています。その技を学びに視察のために農園に来られる方もいるそうです。
おいしいライチを選んで摘み取る!
ライチの摘み取り体験は、入園料や体験料はかかりません。摘み取ったライチをその場で購入するシステムです。(現金のみ対応)
ライチを選ぶポイント
- 大きいもの。
- 表面の凹凸が少ないもの。
- 色は茶色よりも赤色。深い(濃い)赤色がより甘い。
ライチは摘み取った翌日には表面の色が赤から茶色に変わります。また、熟すと酸味が薄れていきます。ぜひこの場所で“摘みたての味”を楽しんでみませんか?「ミキファームきやま」での体験は、夏の期間限定で、果実がなくなり次第終了します。