神々の住まう山でいやしのひとときを
小城市の山奥にある石体(しゃくたい)と呼ばれる地域に佇む「いやしの宿 ほのか」。大石純史さん一家が切り盛りするこの農家民宿は、どこか懐かしい雰囲気を漂わせており、おじいちゃんの家に遊びに来たような感覚を覚えます。石体(しゃくたい)は、古くから神々の住まう場所と言い伝えられ、各所に神様が祀られている幻想的な集落です。「いやしの宿ほのか」に来たら、“山歩き”をしてみませんか?大石さんが作った「小城石體(しゃくたい)絵地図」を見ながら11体の神様のもとを巡ることができます。扉に蕪(かぶ)の紋が刻まれた祠(ほこら)や大きな岩がシンボルの氏神「石体大権現」など。また、宿には手作りの絵本「神様との約束」があり、石体に言い伝えのある神様の伝説を知ることができます。
季節に合わせた楽しみ方
季節や天候によって変わる山の表情を楽しめるのもこの宿ならではです。春は花を、夏は青々とした木々の美しさを、そして秋には紅葉、冬は雪景色といった自然の美しさを感じることができます。
近くにある「天山」は50種類以上の花が咲く山として登山家に人気があり、県内外の登山愛好家がこの宿を訪れるといいます。中には数日滞在して新たなルートを開拓する方もいらっしゃるのだとか。夏は宿の近くで「川遊び」もできます。天気の良い日は農業体験もおすすめ。米やみかん、梅、唐辛子、トマトなど、訪れた季節ごとに旬の農作物の収穫を体験することができます。収穫物はお土産として持ち帰ることができるのも嬉しいポイントです。また、梅干しづくりや高菜の漬物づくり、そば打ち体験もできます。もし雨が降ってしまったら‥宿の中で竹細工づくりはいかがでしょうか?雨音が草木に落ちる音を聞きながら穏やかな時間を過ごすことができますよ。
心の込もった手料理を味わう
自家菜園や地元の野菜をふんだんに使った“山グルメ”を堪能できるのも「いやしの宿 ほのか」ならではのお楽しみ。自家栽培の米「ヒノヒカリ」を羽釜で炊けば、何杯でもおかわりしたくなるようなおいしさです。大石家のお母さんが作る素朴で優しい味わいの田舎料理と、飲食店の調理経験がある息子の啓太さんが作るおしゃれでワイルドな料理。それぞれのおいしさが、おなかとこころを満たしてくれます。ランチは宿泊なしでもOK。ケータリングサービスも対応しています。さらに、予算に応じて宿を貸切ることもできます。親睦会や友人同士で集まりに使われる方もいらっしゃるそうです。
宿泊で山の暮らしを本格体験
“山歩き”や、レジャー体験、農業体験など…いろんな楽しみ方がある「いやしの宿ほのか」。じっくり味わいたい方にはぜひ宿泊がおすすめです。(1泊2食付き。日数の制限無し)宿泊者は、通常2,000円の五右衛門風呂に半額の1,000円で入浴が可能です。大石さんは「石体(しゃくたい)という、この地域ならではの雰囲気を楽しんでほしいし、魅力をもっと伝えたい」と話します。大石家の皆さんの温かいおもてなしを受けながら、ゆったりと流れる時間を堪能してみませんか?