郷土料理

佐賀の郷土料理をご紹介します

クジラの雑煮

副菜

クジラの雑煮

クジラの雑煮とは

正月の食卓に並ぶ、有田の伝統的な雑煮です。港からの流通が多かった有田では、クジラは長年、身近な食材として親しまれてきました。塩蔵したカワクジラを塩抜きし、丁寧に薄切りされた「湯かけクジラ」が贅沢に入るのが特徴。噛みごたえのある食感とふくよかな風味が、晴れやかな正月に花を添えます。器に盛り付けられたクジラに青菜が彩りを加えた、見た目も美しい一杯です。

材料(4人分)

  • 湯かけクジラ 12枚
    ※塩蔵のカワクジラを薄くスライスしたもの
  • ゴボウ 1.5本
  • 青菜(かつお菜、小松菜、三つ葉など)少々
  • 丸餅 8個
    ※つきたてを使用する場合は餅米(1合で5〜8個分)と餅取り粉を用意。
  • 合わせ出汁 800cc
  • うすくち醤油 小さじ2
  • 塩 少々

作り方

(1)つきたての餅を使う場合は、餅取り粉をまぶして丸めておく。

(2)湯かけクジラの塩を流水で洗い流す。

(3)鍋で湯を沸かし、クジラをさっとくぐらせて冷水に取る。

(4)ゴボウをささがきにし、うすくち醤油、塩を加えた合わせ出汁でしばらく煮る。

(5)色良く茹でた青菜を5〜6cmに切る。

(6)別の鍋に水(分量外)を入れ、丸餅をやわらかく煮る。

(7)器に餅、ささがきゴボウ、湯かけクジラ、青菜の順に盛り付ける。

(8)(7)に(4)の出汁を注いだら完成。

教えてくれた方

キッチングランマ(有田町)
西山 美穂子(にしやま みほこ)さん

伊万里や佐世保の港を通じて物資が入り、歴史的に裕福な食文化が育まれてきた有田町。その食文化を次世代へ伝えているのが「キッチングランマ」です。「有田町づくり女性懇話会」を前身とし、解散後に有志が集まって運営しています。現在は西山さんが聞き書きした有田町の伝統食や行事食などのレシピをもとに、定期的に料理教室を開催。町内外からの参加者とにぎやかに作ることで、有田町ならではの味を継承しています。

西山さんから一言

汁はかつおと昆布の混合出汁をベースに、ゴボウの風味がしみ出るようにしっかりと煮るのがコツです。クジラがこってりしているので、青菜はさっぱりしつつ香り高いものを使うと良いでしょう。近年はクジラを食べる機会が減り、料理教室で扱う際も「珍しい」という声をよく聞くようになりました。特別なハレの日の食事として、ぜひ作ってみてください。

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