手作りこんにゃく
副菜
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手作りこんにゃくとは?
こんにゃく芋に、灰汁(あく)を混ぜてエグみを取ることで“こんにゃく”が出来上がります。かつて、一般の家庭に囲炉裏やかまどがあった頃、残灰を使って灰汁(あく)を作り、こんにゃくを手作りしていた家もあるそうです。佐賀市富士町には、今もこんにゃくを手作りできる人がおり、その知恵や技は次の世代に伝えられています。この地域に伝わる手作りのこんにゃくは、ふんわりとやわらかな食感が特徴で、薄く切ったこんにゃくに酢味噌を付けて食べる刺身こんにゃくを「さくらこんにゃく」と言い、とろりと口ざわりよく、いくらでも食べられるおいしさです。また、包丁を使わず手で細かくちぎるものは「つんきりこんにゃく」と呼ばれており、独自の食感が堪能できます。
材料(10丁分)
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- こんにゃく芋 400g
- 灰汁(あく)1600cc
作り方
<灰汁(あく)の作り方>
灰汁(あく)とは、草木を燃やしてつくった灰に水に浸して上澄みをすくった液のことです。
(1)稲わらと胡麻幹を3:2の割合で燃やし、その灰を水に浸します。
(灰が黒い時に水を掛けるのがポイントです。灰色になってからでは、あくにならず、こんにゃくが上手に固まらないことがあります)
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(2)水に浸った灰を、素早く布でこす。
(3)こされた灰汁(あく)を、再び灰に掛ける。
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(4) (3)を4~5回程度繰り返し、灰汁(あく)が“透き通る”まで行う。
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(5)灰汁(あく)が透き通ってきたら完成。
(目安:わらで三角形をつくり灰汁(あく)に浸し、膜が張ればOK。膜が張らない場合は、(3)を再び繰り返す)
<こんにゃくの作り方>
(1)こんにゃく芋をタワシで洗い、皮をむき、一口サイズに切る。(手がかゆくなる恐れがあるので、こんにゃく芋を触る場合は“ゴム手袋”を着用してください)
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(2)灰汁(あく)1600ccとこんにゃく芋400gをミキサーにかける。(50秒×2回)
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(3)鍋に移し替え、15~20分程度弱火にかける。(時々、へらで混ぜる)
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(4)型に流し込み、へらでならし常温で一晩冷ます。
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(5)表面に水を張り、へらでカットする。(大きさの目安:8cm×14cm)
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(6)大鍋に水をたっぷり入れ、カットしたこんにゃくを入れる。
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(7)アクを取り、時々まぜながら1時間ほど煮る。
(6)落し水で、冷まして完成。
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教えてくれた方
「森の香 菖蒲ご膳」
森の香 菖蒲ご膳HPのリンク https://ksaho3.wixsite.com/syobu
こんにゃく:森木冨司子さん/灰汁(あく):森木正男さん
「森の香 菖蒲ご膳」は、佐賀市富士町の菖蒲(しょうぶ)地区にある、山野菜を使ったレストランです。その土地でその季節に採れたものを食べるのが健康につながるという「身土不二」の考え方をもとに、四季折々の山菜を中心とした心と体にやさしい料理を提供しています。年に1度、地元の小学校3年生と付近の山を歩き、郷土料理を食べて学んでもらう校外授業を実施しています。
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みなさんから一言
灰汁(あく)を作る時は、稲わらや胡麻幹が水に濡れてしまうと灰汁(あく)が逃げてしまうので、晴れた日に行うのが良いと思います。
手作りこんにゃくは、生でおいしく食べられるので“刺身こんにゃく”として、梅酢や胡麻醤油をかけて食べるのがおすすめです。
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