郷土料理

佐賀の郷土料理をご紹介します

よもぎゆでだご

菓子

よもぎゆでだご

「よもぎゆでだご」とは?

「よもぎゆでだご」は、佐賀県内に広く伝わる昔ながらの“おやつ”です。生地を平たく伸ばして、ゆでてつくるため「ゆでだご」と呼ばれています。主な材料は、農家で常備されることが多かった小麦粉です。かつては農作業の合間(休憩時)によく食べられていたそうです。黒砂糖などをかけて食べる地域もありますが、武雄市若木地区では、よもぎを入れた生地にあんこを包む「よもぎゆでだご」が伝わっています。日頃のおやつとしてはもちろん、祭りや敬老の日など、行事の際にもふるまわれています。

材料(約55枚分)

  • 小麦粉 1kg
  • 白玉粉 170g
  • 塩 大さじ1(16g)
  • 砂糖 大さじ2と1/2 (22g)
  • よもぎ 150g (下ゆでしてあくぬきしたもの)
  • ぬるま湯 600cc(好みで調整) 

<中身>

粒あん1.1kg(1個20gのあん玉に丸めておく)

作り方

(1)塩、砂糖、白玉粉、よもぎをボウルに入れ、ぬるま湯を少しずつ加えて木べらで混ぜる。

(2)小麦粉を入れて、ひとまとまりになるまで全体的に混ぜる。

(3)(2)を耳たぶよりもやわらかいぐらいの硬さになるまで、こねる。

(餅つき機の場合の目安は15分~20分程度。硬すぎる場合は、ぬるま湯を加える。)

(4)片栗粉をひき、生地を丸める。(1つ35g)

(5)生地に粒あん20gを包む。生地に穴が出来ないように、しっかりと閉じ合わせる。(穴があると、ゆでるときに水が入る原因になる)

(6)手のひらぐらいの大きさになるように、生地を平たく伸ばす。

(7)熱湯でゆがく

(8)茹であがったらすくい上げ、粗熱をとる。(浮き上がってきたら、ゆであがりのサインです。)

教えてくれた皆さん

農産物加工所「八幡の里(はちまんのさと)」(武雄市若木町)のみなさん

地元農家の女性グループです。毎日、朝5時に農産物加工所「八幡の里」に集まり「よもぎゆでだご」をはじめ、「石垣だご」や「ほうかぶりだご」など、地域に伝わるお菓子を約8種類手作りし、地元の直売所「武雄温泉物産館」などで販売しています。メンバーは20代~70代と幅広く、昔懐かしい地域の味を未来へ繋いでいます。

(平成9年に設立された農産物加工所「八幡の里』は、農家に嫁いだ女性たちが集まり、自分たちが主体となるビジネスを目指す拠点です)

みなさんから一言

「ゆでだご」は、昔は畑仕事の合間によく食べていた、親が家庭で作る素朴なおやつです。よもぎと粒あんを使うのは、この農産物加工所「八幡の里」ならではの特徴です。

茹でた時、中に水が入らないように、平たく伸ばすときは生地を破らないようにするのがコツです。

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