開店前から長蛇の列
連日完売している大人気の“たまごサンド”があると聞きつけて緊急取材を行いました。2022年2月23日にNEWOPEN した『picnic(ピクニック)』。午前11時の開店前から行列ができている人気ぶりです。
地元(佐賀県武雄市)で根強いファンがいる『いとう養鶏場』が満を持してOPENした、たまごサンドのお店。SNSとチラシのみの告知でしたが、OPEN初日に長蛇の列。連日あっという間に100個が完売しています。(現在は毎日120個準備しているそうです)。
取材中も、次から次にお客様が‥「もぉ完売ですか?!でもまた来ます!」という方や「残念やったね!僕はもう3回リピートしよるよ!」など、並んでいるお客さん同士で会話もはずんで楽しそう。武雄市山内町の新しい人気スポットの誕生です。
養鶏場ならではのおいしさ
特徴は何といっても“いとう養鶏場の新鮮な卵が惜しみなく使われている”こと。特に、マヨネーズは、ブランド卵である「雲の上の卵」や「いとう君ちのあっぱれ卵」をふんだんに使い、毎朝手作りしています。フードコーディネーターの広沢京子さん監修のもと、何度も試作を重ねて完成しました。
目指したのは「何度でも食べたくなる味」
1パックには、3つのたまごサンドがセットになっており真ん中とサイドのサンドイッチではベースとなるたまごサラダ(たまごのマヨネーズ)の味が違うそうです。「最後の一口までおいしく味わってほしい」という想いが込められており、シンプルだからこそ、おいしさの奥にはこだわりが詰まっています。
こだわりのオリジナルパン
おいしさのヒミツはパンにもあります。なんと、長崎県波佐見町の人気パン屋 PAN CLUB(パンクラブ)と試作を重ねて、たまごサンド専用のオリジナルパンを開発したそうです。全粒粉入りで香ばしく仕上げられています。
いとう養鶏場がたまごサンドを始めた理由とは?
いとう養鶏場は、佐賀県武雄市山内町の自然豊かな山の中で、水にこだわり、昔ながらのスタイルで鶏を育て、うまれた卵をその日のうちに出荷する養鶏場です。3万羽を超える鶏を飼育し、1日に2万個ほどの卵を採卵、販売を行っています。エサには地元で採れたレモングラスやアスパラなどを使い「いとう君ちのあっぱれ卵」「アスパラたまご満月のオオカミ」「雲の上の卵」などオリジナルブランドとして販売されており、贈答品としても人気を集めています。
ECサイトでの販売、直売所や地元の飲食店へ直接届けるスタイルを続ける中、3代目の伊東大貴さんは「自分たちでもっとたまごの魅力を伝えたい」という想いからこのお店をスタート。妻の茉実さんと二人三脚でその歩みを始めました。おいしく食べてもらうために、ひとつひとつ丁寧に作り、お客様に喜んでいただくことを大切にしているそうです。
地元で愛された味を引き継ぎながら
picnic(ピクニック)ではお弁当も販売されています。お弁当をつくっているのは「レストランなな菜」の元スタッフで地元の旬を知り尽くしたベテランのみなさん。
「レストランなな菜」といえば、長く地域に親しまれてきたお店、筆者もこのエリアを訪れる時のランチはココと決めるほど、大好きな味でした。昨年、閉店となりましたが、その場所を引き継ぐ形でpicnic(ピクニック)をOPENし、ベテランスタッフのノウハウを惜しみなく活かしながら同じ厨房でたまごサンドとお弁当をつくり販売することになったそうです。
「レストランなな菜」で大切にしてきた「地域の恵みを大切に使い切りたい」という想いを引き継ぎ、「たまご」という「いとう養鶏場」らしさをプラスして、お届けしています。その時の旬の食材を使うため、メニューは毎朝厨房でスタッフが食材を見ながら決めているそうです。