高さが変わる?!いちご狩り「吉野berry」

2023年01月30日 公開

体験施設飲食 吉野ヶ里町

いちご狩りシーズン到来

冬から春にかけてシーズンを迎える“いちご狩り”。今年もその季節がやってきました。

吉野berryは、2021年に佐賀県吉野ヶ里町にある産直市場「吉野麦米(よしのばくべい)」の隣にオープンした観光農園です。12月上旬~5月まで“いちご狩り”を楽しむことができます。

長崎自動車道東脊振インターチェンジより車で約5分とアクセスがよく、駐車場も広いので車での行きやすさが抜群です。まだまだ新しい観光農園ですが、県内外の多くの“いちご狩り”ファンに注目される人気のスポットとなっています。

完熟いちごを食べ比べ

吉野berryでは、3万5千株のいちごが栽培され、4品種のラインナップがあります。食べ比べができるのは、吉野berryのいちご狩りならではの楽しみ方。入口付近には、その日に完熟を迎えている品種が紹介されています。訪問した12月下旬には、「かおり野」と「恋みのり」をおすすめされていました。

4品種それぞれの特徴

よつぼし糖度が高く程よい酸味とコクがある。中身まで真っ赤で、硬めの食べ応え。
ベリーポップすず果実が硬く、甘くてコクがある。果皮、果肉とも赤く、実が大きい。
恋みのり丸みを帯びたかわいらしい形をしている。酸味が少なく甘みがあり、香り豊か。
かおり野爽やかで甘い香りが特徴。甘味が強くほのかに酸味がある。

いちごが宙に浮いている理由とは?

ハウスの中に入ると、そこには清潔感がある空間が広がっています。そしてよく見ると、いちごの苗が浮いて、2段になっていることに気が付きます。この理由を岡村農園長に尋ねてみました。

「ここでは高設栽培をしています。地面から1メートルほど上げた培地でいちごを育てる栽培方法です。高設栽培なので、立ったまま摘み取りができ、ハウス内の地面には全面シートが張ってあるので、車椅子をご利用の方やベビーカーでもいちご狩りが楽しめます。 雨の日でも園内に入っていただけますよ。」とのこと。

もともとハウス内の面積を効率よく活用し、収穫量を上げるために考えられたシステムですが、この仕組みを使うと“大人も子供も収穫がしやすい”という新たなセールスポイントにつながったそうです。

取材中にも、家族連れのお客様がやってくると、「今、来られたお客様の中に、小さな子供さんがいたから、下の段をもっと下げましょう。」とスタッフさん同士でのやりとりがあり、即座に高さが調整されていました。吉野ベリーには、お客様目線の“やさしいおもてなし”があります。

いちご狩りの醍醐味

「いちご狩りの醍醐味は、市場に出回らない完熟の状態を味わえることです。そして、品種によって味が全然違いますので、ぜひ、それを感じてほしい。」岡村農園長はそう話し、「よつぼし」の断面を見せてくれました。

「中身まで真っ赤でしょ?よつぼしは爽やかな甘さが特徴です。4つを食べ比べると、それぞれ違って、それぞれおいしい。恋みのりが好きな人、かおり野が好きな人、いろいろいらっしゃいますよ。」笑顔が素敵な岡村農園長とのやりとりも、楽しいひとときです。

自動システムでハウス内を最適化

吉野berryのいちごは、脊振山系から流れる水と、有機肥料で栽培されているため、おいしく、安心して食べられます。また、ハウス内の温度・湿度をシステムで自動管理。苗の成長度合いごとに水や肥料の管理も併せて行われています。また、冬の夜、吉野ベリーはイルミネーションのように光っています。これは、夜の間にハウスの中が冷えないように、光を当てているのでその光が遠くから見るとイルミネーションのように見えるのだそうです。

生産作業がすべて機械というわけではなく、苗の手入れは人の仕事によるもの。ひとつひとつの苗を見て回り、手入れを欠かさないそうです。その仕事ぶりはハウス内の苗の美しさにも表れているように感じます。

締めくくりに“いちごスイーツ”

併設されたカフェでは農園のいちごを使ったスイーツが味わえます。一番人気は、「いちごソフト」。夏には行列ができるほどの人気ぶりです。いちご狩りの締めくくりにいかがでしょうか?

まとめ

栽培作業の自動化をしつつ人の手作業やおもてなしに力をいれる、吉野berryー。清潔感があり、小さな子供連れでもいちご狩りを思う存分楽しめそうです。また、完熟の甘さは観光農園でしか食べられないおいしさです。4品種のいちごの中から、お気に入りの味を見つけてみてくださいね。

いちご狩り

食べ放題40分

食べ放題40分 食べ放題40分

産直市場「吉野麦米」併設の観光農園「吉野berry」。「よつぼし」「ベリーホップすず」「恋みのり」「かおり野」のフレッシュな摘みたていちごが楽しめます。ドッグラン・ドッグカフェもあります。
12月・1月 (大人)2,400円/(小学生)1,800円/幼児(3歳以上)1,000円
2月・3月・ 4月 (大人)2,100円/(小学生)1,600円/幼児(3歳以上)1,000円
5月 (大人)1,800円 /(小学生)1,200円/幼児(3歳以上)800円
※価格は税込価格です。※3歳児未満は無料。
※10名様以上の方はご予約をお願いします。
※量り売りでお持ち帰りいただけます。園内スタッフにお声かけください。
いちご狩り 12月~5月
※6月~8月は、ブルーベリー狩りが楽しめます。
(ブルーベリー狩りに関する料金などの詳細は吉野ベリーのHPでご確認をお願いします)

インフォメーション

高さが変わる?!いちご狩り「吉野berry」外観とか
名称吉野berry
住所〒842-0103 佐賀県神埼郡吉野ヶ里町大曲1407-1
電話0952-20-8915
営業時間10時~17時(火曜日は除く)
開園時間10時~17時(15時30分)
定休日・休園日火曜日

アクセスマップ

スタッフさんに聞いてみた!

Q 予約の方法を教えてください。

吉野ベリー園芸部 農園長 岡村一人さん

A 予約は電話もしくは吉野ベリーのホームページからお願いいたします。吉野ベリーでは、予約された方が優先になっていますので、事前の予約をおすすめしています。SNSで最新の情報発信をしていますので、そちらもぜひご覧ください。
<Instagram>https://www.instagram.com/yoshino.berry/

吉野ベリー園芸部 農園長 岡村一人さん

Q 完熟いちごの見分け方を教えてください。

吉野ベリー園芸部 農園長 岡村一人さん

A 品種によっても少し異なりますが、
〇いちご全体がしっかり色づいているもの。
〇ヘタの色が緑色で、ヘタが反り返っているもの。
がおすすめです。ヘタの上部まで果実の色が赤くなっているほど完熟しています。
完熟のいちごを食べられることが、いちご狩りの醍醐味です。完熟ならではの甘み、香り、みずみずしさを感じていただければと思います。

吉野ベリー園芸部 農園長 岡村一人さん

Q 吉野ベリーのいちご狩りの楽しみ方は?

吉野ベリー園芸部 農園長 岡村一人さん

A 受付後、まずは手洗いとアルコール消毒で感染症予防対策の上、ハウスに入っていただきます。時間は40分です。摘み取る場合は、ハサミでの収穫をお願いしています。いちごを優しく持ち、茎をつまみ、その上をハサミで切ってお楽しみください。最後に量り売り販売もしていますので、お持ち帰りもできます。


吉野ベリー園芸部 農園長 岡村一人さん

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