故郷の梨を未来へつなぐ「大川三世代」

2022年08月17日 公開

直売飲食 伊万里市

梨のシーズン到来
2022年7月、今年も、大川三世代の観光農園がオープンしました。梨の収穫体験はもちろん、専属のパティシエが腕を振るう梨を使ったスイーツも楽しむことができ、家族連れにも人気のスポットとなっています。

三世代の意思を未来につなぐ
佐賀県伊万里市大川町は古くから梨の栽培が続く町。遡ることおよそ100年前、この町の十二人の若者が、地域の特徴を活かし何か特産をつくりだそうと、梨などの果実の木々を植えたという逸話があるそうです。100年の時を経て、今や、伊万里はたくさんの人が知る日本有数の梨の産地となっています。

故郷の梨を守る
大川三世代はこの地域の梨農家・いちご農家による農家グループです。代表を務めるのは、この町で梨農家の3代目として育った田代さん。30代の頃に地域が抱える後継者不足という問題に直面したそうです。

約100年前の逸話を知る梨農家の一人として、“故郷の梨を絶やしてはならない”と感じていた田代さんは、地域の同世代の梨農家と共に「大川三世代」というグループを立ち上げ、活動を始めました。「大川三世代」は、これまでの100年を築き上げてきた三世代に敬意を払うと共に、これからも三世代つづくようにと名付けられました。

技術とアイディアが光る栽培方法
若い頃から“微生物”に興味があったという田代さんは“乳酸菌”に注目。これを使うことで、化学農薬を減らす栽培方法にたどり着きます。この独自の製法と、たくさんの太陽の光によって糖度が11度を超える梨に育つそうです。

子供が自分の手で収穫できる高さ
また、梨狩り体験ができる観光農園の梨の木は「ジョイント式」という、梨の枝をつなげて栽培する方法を採用しています。

木はアーチ状に育つため、梨が低い所から高い所まで実り、子供も自分の手で梨が収穫できるようになっています。独自の栽培方法は、先代から受け継いだ技術をベースに、もっと良い方法はないか?と模索を続けてきた形です。農家同士アイディアを出し合いながら、現状に甘んじることなく、常に前向きなチャレンジを重ねてきました。

気になる梨の名前
「大川三世代」では、収穫時期の異なる8種の梨が栽培されており、それらには全て、子供のようなかわいらしい名前がついています。梨への愛情の深さがここにも表れています。
夏(7月上旬~):温室幸太郎・明・幸太郎・豊作
秋(10月上旬~):梓・新吉・甘太郎・秋丸

梨スイーツでほっと一息
梨狩り体験の後は、専属パティシエがつくる梨スイーツでひとやすみしませんか?

梨の食感や繊細な味が見事に引き立てられた、梨のスイーツ(パフェ・チーズケイク)が味わえます。また、梨ジュースなどのドリンクの他、梨のカレーや梨のコンポートが添えられたホットドックなどの軽食もあります。※ロールケーキはテイクアウトでお楽しみいただけます。(2022年)

大事に育てていても天候などの影響で梨に傷がついてしまうこともあるそうですが、それらも大川三世代の大切な梨。専属パティシエの手にかかることで、絶品梨スイーツに生まれ変わり、おいしくいただくことができます。ぜひ堪能してみてください。

100年先への挑戦
観光農園の近くの山頂には推定樹齢100年の梨の木があり、それはまるでこの地域を見守っているかのような存在なのだといいます。大川三世代では、今後、その木を守る計画があるそうです。そして彼らは100年先の未来を見つめます。後継者不足の問題にも農家の常識にとらわれない柔軟な発想でアプローチ。「俺たちは前しか見てないけんね!(笑)」。大川三世代の企みは止まりません。

まとめ

熱意があり、底抜けに明るいメンバーが心をこめて作った大川三世代の梨。今年もおいしく育っています。みずみずしい梨やスイーツを堪能した後は、美しい山郷の風景が楽しめる屋上テラスにもぜひ立ち寄ってみてください。

ここで体験できること

梨狩り体験・カフェでの飲食

梨狩り体験・カフェでの飲食 梨狩り体験・カフェでの飲食

開園 2022年7月7日~10月末(予定)
営業時間 10:00~17:00(カフェは16:30 O.S.)
定休日 木曜日
料金 入園料無料/持ち帰りの金額900円/kg~(梨が入ったカゴをスタッフが計量し、その場でお会計となります)※梨狩りは事前予約をしていただけますと幸いです。
■SNSもぜひご覧ください。
<LINE> https://page.line.me/qdr4209k
<Facebook>https://www.facebook.com/sansedai/
<Instagram>https://www.instagram.com/okawasansedai/

<カフェメニュー>※2022年のメニューです。

<カフェメニュー>※2022年のメニューです。 <カフェメニュー>※2022年のメニューです。

果実のチーズケイク(梨・レモン・いちご・桃)
梨ロールパフェ
三世代ドッグ
三世代カレー
ドリンク(梨ジュース・アイスコーヒーなど)
※梨ロールケーキはテイクアウトでお楽しみいただけます。

大川三世代の仲間たち

大川三世代の仲間たち 大川三世代の仲間たち

大川三世代メンバー。青い目の白猫が「佐々木さん」、茶色の猫が「うにさん」。

インフォメーション

故郷の梨を未来へつなぐ「大川三世代」外観とか
名称大川三世代
住所〒849-5254佐賀県伊万里市大川町立川丸野1323
電話0955-29-2612
開園2022年7月7日~10月末(予定)
営業時間10:00~17:00(カフェは16:30 O.S.)
定休日木曜日
料金入園料無料/持ち帰りの金額900円/kg~(梨が入ったカゴをスタッフが計量し、その場でお会計となります)※梨狩りは事前予約をしていただけますと幸いです。
駐車場あり20台
交通アクセスGoogleマップの活用をおすすめしています。
代表田代慎仁

アクセスマップ

スタッフさんに聞いてみた!

Q 梨の食べごろの印はありますか?

大川三世代

A 梨の下(おしりの部分)が膨らんでくると食べごろのサインです。冷やして食べるときは5度が目安となりますが、好みによって楽しまれるとよいと思います。保管場所は涼しい場所がおすすめです。

大川三世代

Q WEBでも購入できますか?

大川三世代

A 梨や果実のチーズケイクはオンラインショップからもご購入いただけます。
全国へ発送しておりますので、お中元などの贈り物にもどうぞ。
https://shop.sansedai.com/
 また、毎年200名様限定で「ファンクラブ会員」を募集しています。年会費制で、梨狩り体験ができたり、5品種の中から3品種を一番美味しい時期に3回に分けてお届けしております。感謝祭も実施していますので、詳しくはHPをご覧ください。

大川三世代

Q 大川三世代の「佐々木さん」と「うにさん」とは?

大川三世代

A 大川三世代のメンバーです。青い目の白猫が「佐々木」で、茶色の猫が「うに」です。よく外出していますが、タイミングが合えば、農園で会えます。

大川三世代

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