いもじ
副菜
いもじとは
「いもじ」は、水田が多い佐城・三神地区などを中心に広く県内で昔から食べられてきた郷土料理。シャクシャクとした食感で甘酸っぱく、夏の暑い時期には持ってこいの味です。主に、お盆に食べられることが多いそうですが、家庭の食卓にも度々登場する“夏の定番”なのだそうです。材料である「ハスイモ」は、夏に“茎”の部分がおいしくなります。採れる野菜が少なくなる暑い時期に、農作物を隅々までおいしくいただこうとする先人の知恵が生きています。
材料
〇生ハスイモ(茎)300~350g
<調味料>
- 薄口しょうゆ 小さじ2 (12g)
- 砂糖 大さじ2 (20g)
- 酒 小さじ2 (10g)
- みりん10g 小さじ2 (10g)
- 酢 大さじ2 (30g)
〇鷹の爪(輪切り)適量
※乾燥ハスイモを使用する場合は、調味料に「しょうが」を適量加えるとよりおいしくなります。
※「ハスイモ」は、7月~8月にかけて地元のスーパーや直売所で販売されています。
作り方
(1)生のハスイモを水で洗い、表面の薄皮をむく。
(2)4センチほどの大きさに切る。
(3)鍋に湯をわかし、好みの硬さになるまで、時に浮いているハスイモを箸で押さえながらハスイモをゆがく。(煮過ぎないのがコツ)
(4)調味料を加熱する。(砂糖がとけるぐらいまで)
(5)ハスイモの湯切りをして水分を手で絞る。
(6)(4)の調味料と合わせる。好みで鷹の爪(輪切り)を適量加える。
(7)冷蔵庫で10~15分ほど冷やす。
※ 保存ができる。一晩寝かせてもおいしい。
教えてくれた皆さん
三神地区農山漁村女性グループ研究会 田中清美会⻑
年に一度集まって、郷土料理を一緒に作り交流を深めている。作るメニューは、若手の方からのリクエストに応える形で実施。郷土料理の文化を未来に繋いでいる。
みなさんから一言
近所の畑でとれる「ハスイモ」を活かした郷土料理です。夏の法事はもちろん、普段の食卓の名わき役にもなっています。甘酸っぱく食欲がおちやすい夏にぴったり。シャクシャクとした食感を楽しんでください。