「いちごの日」に堂々オープン!
農作物の宝庫“佐賀県白石町”のNEWスポット
2022年1月5日、1(いち)5(ご)の日に、観光農園「佐賀白石いちごの駅」がオープンしました。立ったまま収穫ができるスタイルで9品種のいちごが40分食べ放題とあり、早くも注目を集めています。
12棟あるハウスで栽培されているのは9品種のいちご。育てているのは3代続くいちご農家「岸川農園」の岸川さんファミリーです。45年前から佐賀県白石町でいちごの栽培を続けてきました。岸川農園は、JAの共進会で会長賞を14年連続で受賞。現代表である勝さんも農林水産大臣賞を受賞するなど、地元白石町では“いちご名人”とも呼ばれているそうです。
いちごづくりは“土づくり”
“土づくり”にこだわり日々栽培技術の研究を続けてきた岸川農園。「株冷」という花芽分化を早める育苗方法も他のいちご農家に先駆けていち早く導入しました。食べる人の安心・安全につながるように、減農薬、減化学肥料にも努めています。さらに、ITを使ってハウス内の環境を最適に保つことで品質管理を徹底するなど、先進技術を取り入れた新しい農業のスタイルにも挑戦しています。
観光農園の運営を担っているのは3代目の力也さんと鈴菜さんの若夫婦。「完熟いちごのおいしさをもっと知ってほしい」そんな思いから、観光農園の立ち上げを決意し約4年前から少しずつ準備を進めてこられました。
9品種のラインナップとは?
「佐賀白石いちごの駅」の特徴は、贈答用として店頭に並ぶようないちごの果実が直接味わえること。そして、何といっても味わえるいちごの品種の多さです。シーズン中は常時9品種のいちごを食べ比べることができ、店頭であまり目にすることがない珍しい品種も取り扱っています。9品種のいちごの特徴をちょっとだけご紹介します。
淡雪 | 別名「白いちご」。ほのかな桜色で優しい香りと甘味が特徴です。栽培している農家が少ないことから希少性の高いいちごです。都心の百貨店などで贈答品として販売されている人気の品種です。 |
真紅の美鈴 | 別名「黒いちご」。淡雪と同じく、栽培している農家が少なく希少価値が高いいちごです。外側が深紅色で中まで赤く、やや硬めのしっかりとした果肉が特徴です。深いコクと甘み、独特の甘い香りがあります。 |
いちごさん | 2018年秋に誕生した佐賀が誇るブランドいちご。凜として美しい色と形、華やかなやさしい甘さ、果汁のみずみずしさが特徴です。 |
さがほのか | 佐賀が誇るブランドいちご。大粒でつやのある鮮紅色。果肉がしっかりしています。 |
よつぼし | 甘味が強く、酸味も適度にあるおいしさです。 |
こはる | 一粒が大きくジューシーで実がぎっしり詰まっています。 |
あまえくぼ | 粒が大きく、甘みと酸味が調和してバランスが良いです。 |
恋みのり | 甘く、美味しく、香りが強いです。 |
かおり野 | 酸味が穏やかでさっぱりとした甘さです。 |
来場者を楽しませる工夫が満載
フォトスポットが用意されていたり、可愛らしいテーブル席があったりと、来園者の心をくすぐる工夫が至る所に施されています。また園内を見渡すと、かわいい手書きのPOPが飾られていることにも気が付きます。これは鈴菜さんが手作りをしているそうです。品種ごとに食べ頃いちごの見分け方などが丁寧に書かれており、「来てくださった方に、いちご狩りを楽しんで欲しい」という思いが伝わってきます。ちなみに「淡雪」の食べ頃は、ヘタのすぐ近くまでピンク色になっているもの・・なのだそうです。ぜひ農園でPOPを見ながら「食べ頃」のいちごを探してみてくださいね。