郷土料理

佐賀の郷土料理をご紹介します

雪のつゆ

副菜

雪のつゆ

雪のつゆとは

窯業で栄えた有田町の、冬の窯場で親しまれてきた味噌汁です。窯場では焼き物を焼成するために「窯焚き」が始まると、薪をくべながら幾日にもわたって燃やし続けます。その作業の夜食として「雪のつゆ」は振る舞われ、窯場で働く職人たちに喜ばれていました。名前の由来は、粗くすりおろした大根が雪やみぞれのように見えることから。当時は余裕のある窯元だけが餅入りを食べていたそうです。食感も風味もしっかりとした甘い冬大根と、まろやかな味噌が調和し、心身をやさしく温めてくれます。

材料(4人分)

  • 大根 1/2本
  • うす揚げ 2枚
  • 小ねぎ 少々
  • 丸餅 4個
    ※つきたてを使用する場合は餅米(1合で5〜8個分)と餅取り粉を用意。
  • 合わせ出汁 800cc
  • 合わせ味噌 大さじ6

作り方

(1)つきたての餅を使う場合は、餅取り粉をまぶして丸めておく。

(2)大根の皮をむき、おろしばた(鬼おろし)で粗くすりおろす。

(3)うす揚げをサイコロ状に細かく切る。

(4)鍋に出汁とうす揚げを入れて煮立たせる。

(5)丸餅を焼き始める。3〜5分、焼き色がつくまでが目安。

(6)すりおろした大根を(4)に加えてひと煮立ちさせる。

(7)合わせ味噌を(6)に溶き入れ、沸騰寸前で火を止める。

(8)椀に(5)で焼いた丸餅を入れ、熱々の(7)を注ぎ、最後に小ネギを散らしたら完成。

教えてくれた方

キッチングランマ(有田町)
西山 美穂子(にしやま みほこ)さん

伊万里や佐世保の港を通じて物資が入り、歴史的に裕福な食文化が育まれてきた有田町。その食文化を次世代へ伝えているのが「キッチングランマ」です。「有田町づくり女性懇話会」を前身とし、解散後に有志が集まって運営しています。現在は西山さんが聞き書きした有田町の伝統食や行事食などのレシピをもとに、定期的に料理教室を開催。町内外からの参加者とにぎやかに作ることで、有田町ならではの味を継承しています。

西山さんから一言

合わせ出汁はかつおと昆布の混合、味噌は合わせ味噌がおすすめです。餅は焼くことで、香ばしさとやわらかさのどちらも楽しめます。焼き物の里ならではの冬の味を、多くの皆さんに味わっていただけたらうれしいです。

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